プール熱
プールでうつる
正式な病名を「咽頭結膜熱」という病気で、夏場にプールを介して流行することからこの名があります。地域でこの病気が流行し始めると、プールに行かない子どもにも感染してしまうことがあります。
高い熱が続く
40度近い高熱が4日から1週間ほど続きます。喉が痛み、眼も充血して真っ赤になります。熱の影響で頭痛や吐き気、腹痛、下痢になる子もいます。
家庭では・・・
高熱が出たときの一般的なケアをしてあげましょう。食欲が減退することが多いのですが、無理に食べさせると吐いたり下痢をしたりすることになります。消化がよくて子どもが好むものを少しずつ与えるようにします。
熱が出たときに一番大切なのは水分補給です。牛乳、味噌汁、スープなどを食事の一部として与えたり、麦茶やアクアライトなどを飲ませるのもいいでしょう。夏場なのでただでさえ暑苦しいのに熱が出ているわけですから、なるべく涼しいところを選んでおふとんを敷いてやってください。ただし、冷房の効きすぎはいけません。また、熱さましは分量と間隔を正しく守って飲ませるようにしてください。熱さましは使いすぎると劇薬になりかねませんので注意しましょう。
熱が高いときは体を軽く拭く程度にして、入浴は控えましょう。熱が下がればお風呂に入っても構いません。
再診は・・・?
プール熱であることがはっきり診断されれば、必要なお薬を出しますので、後は安静に寝かせていればよいのですが、高熱がなかなか下がらないときや、喉の痛みが強くて何も食べられない、または水分を与えられないというときは、もう一度病院においでください。
保育所、学校
流行性の病気なので、無理して登園させると他の子どもにうつしてしまいます。熱が下がること、喉の痛みがなくなること、の2つが登園(登校)再開のメドです。大体5日から1週間と思っていてください。