百日咳

コンコンコンコンコンコン・・・

咳が長い間続くのでこの名前があります。今は有効な抗生剤や咳止めの薬があるので100日も続くことはありませんが、それでもこの病気は完治するまでに1ヶ月ほどもかかる大病です。


症状

初期症状は普通の風邪と同じですが、熱は出ません。だんだんと咳き込むようになってきて、1週間を過ぎる頃からは、顔を真っ赤にして咳をし、それがなかなか止まらなくなります。この状態が2週間ほど続き、3週間から4週間でだんだん軽くなってきます。乳児だと、咳が続くせいで息ができなくなることがあり、そういう場合は入院させなくてはならなくなります。生後6ヶ月未満のあかちゃんにとっては、大変危険な病気です。


家庭では・・・

咳がひどいので、吐く子どもがいます。食事1回の分量を少なくし、回数を増やしましょう。消化のよいものを与えるようにします。

入浴は、咳がひどい間は慎んだほうがよいでしょう。咳が軽くなって、食欲が普通に戻るのがお風呂再開の目安です。それまでは、体を軽く拭く程度にしておきましょう。

赤ちゃんにとっては危険な大病ですし、うつりやすいので、お兄ちゃん、お姉ちゃんが百日咳に罹ったときは、あかちゃんの部屋とはなるべく離れた部屋に寝かせるようにしてください。接触させないことが第一です。



保育所、学校は・・・?

咳が完全に収まるまでは休ませなければならない病気です。3週間から1ヶ月ぐらいの、長期の休みを覚悟してください。


すぐ病院へ

熱は出ない病気ですが、希に発熱する子どももいます。こういうときは、すぐ病院に来てください。また、咳が止まらなくて息ができないときや、何度も吐いてぐったりしてきたようなときも診察を受けてください。くれぐれも大病であることを忘れないことが大切です。


予防接種

ジフテリア、百日咳、破傷風の3種類の病気に対するワクチンを接種します。3種混合ワクチンというこの予防注射は、生後3週間から4歳までの間に第1期分として、3~8週間の間隔をあけて3回注射し、第2期分はその後1年から1年半の間に1回注射します。地方自治体から、接種して下さいという通知が来ることになっています。

注射した日に発熱することがありますが、数日で下がりますので心配する必要はありません。注射した部位が赤く腫れるのも2~3日たてば消えます。

三種混合の予防接種を受けてから1週間は、他の予防注射をしないようにしてください。