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ア
Symptoms & Care

喘息(気管支喘息)
特徴・症状
• 喘息は、発作のときだけ治療すればよいのではなく、発作を起こさないように健康な状態を管理していくことが大事な病気です。そのため、症状がないときでも毎日薬を継続します。数か月から数年かかる息の長い治療ですが、正しく使えば副作用の心配はほとんどありません。
• 気道の状態:
o 発作を起こしていないとき: 気道が少し腫れていて、健康な子に比べて狭くなっています。
o 発作を起こしたとき: 刺激や粘液によって腫れがさらに強くなり、気道が非常に狭くなって息苦しくなります。
治療(発作を予防する薬・長期管理薬)
• 吸入ステロイド薬: 喘息の原因である「気道の腫れ(炎症)」を根本から抑えて、発作を起こしにくくします。発作をその場で止める薬ではないため、発作のときにだけ使っても効果はありません。毎日続けることが大切です。
o 吸入後の注意: 吸入後には必ずうがいをして、口の中に残った薬を洗い流してください。うがいができない小さなお子さんには、水分をとらせてください。
o 液体の薬(パルミコート®、ブデソニド吸入液®など): ネブライザー(吸入器)を使って吸入します主におもに乳幼児に使います。マスクやマウスピースを使いますが、吸入に少し時間がかかるため嫌がらないような工夫が必要です。
o 噴霧タイプ(フルタイド®、キュバール®、オルベスコ®など): カチッと押すタイミングに合わせて息を吸い込む必要があります。うまく吸入できないことが多いため、スペーサー(吸入補助具)の使用が推奨されます。液体に比べて短時間で吸入できます。
o ドライパウダー(フルタイド®、パルミコート®など): 細かい粉を自分の力でしっかり吸い込む必要があるため、6歳以上のお子さんを目安に使います。
o ※吸入ステロイドと気管支拡張薬の合剤(アドエア®、フルティフォーム®など)が使われることもあります。医療機関や薬局で正しい吸入法の指導を受けてください。
• 飲み薬(シングレア®、キプレス®、オノン®、モンテルカスト®、プランルカスト®など): これも発作をその場で止める薬ではないため、毎日継続して服用します。
• 注意(テープ剤について): 気管支拡張薬の貼り薬(テープ)だけで発作を予防する治療は、原則として行われません。
喘息発作が起こったら(発作止めの対応)
• 軽い発作のとき(ゼイゼイし始めたら):
1. 水分をとらせると、痰(たん)が切れやすくなります。
2. 寒くないように衣類などで暖かくし、窓を開けて部屋の空気を入れかえましょう。
3. 寝るときは、少し上半身を高くしてあげるか、仰向けではなく横向き(側臥位)にしてあげると呼吸が楽になります。
• それでも息苦しさが続くとき:
o 主治医から処方されている「発作止め(即効性のある吸入薬や飲み薬)」を使ってください(※貼り薬のテープは効いてくるまでに何時間もかかるため、発作止めとしては使えません)。
o 発作止めを使ったら、吸入なら15分後、内服なら30分後に発作の様子を確認し、必ず記録しておいて後ほど主治医に伝えてください。
o いったんおさまったあともゼイゼイが残っているようなときは、主治医の指示どおりもう一度吸入・内服を行い、発作が再び強くなるのを防ぎます。
日常生活で気をつけること(環境調整)
• ハウスダスト(ダニ)対策: 喘息の発症・悪化の環境要因として一番多いのは、家のほこり(主成分はダニ)です。
o 床の掃除: 掃除機がけはできるだけ毎日が望ましいです。畳の部屋も含め、3日に1回はしっかりと時間をかけて掃除してください。じゅうたんやカーペットはほこりが溜まりやすいため、使用しない方がよいでしょう。
o 寝具のケア: 顔のほこりや寝具には特に気をつけます。シーツや布団カバーはこまめに洗濯し、布団は日光に当てて干します。1週間に1回は寝具にも掃除機をかけてください。夜間の発作が多い場合は、防ダニ布団や防ダニカバーの使用を検討してください。
o 換気: 部屋の見通し(風通し)をよくして、ときどき空気を入れかえましょう。暖房器具は、排気ガスなどの化学物質を出さない室外換気型が望ましいです。
• タバコ・化学物質の排除: タバコの煙、線香、蚊取り線香、ペンキ、シンナー、接着剤、防虫剤など、のどや鼻の刺激になるものは遠ざけてください。特にタバコの煙は要注意です。 家の外や換気扇の下で吸っても、喫煙者の吐く息や服についている有害物質が、お子さんの発作を引き起こします。
• ペット対策: 犬や猫などの動物の毛・フケ、鳥の羽毛などがアレルギーの原因になります。発作を繰り返している場合は、ペットを親戚に預かってもらうか、最低限お子さんと同じ部屋には入れないように工夫してください。
受診・救急車を呼ぶ目安
• 【すぐに救急車を!】 うとうとして呼びかけに答えないとき、尿や便をもらしてしまうとき。
• 【早めに(夜間でも)受診を!】 発作止めの薬を使って30分たっても症状がおさまらない場合。がまんしすぎると後の治療が難しくなります。
• 【日中に必ず受診を!】 薬を使って一度はおさまっても、次の日にまた発作が起こる場合。何日も発作止めだけで我慢してはいけません。
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