Symptoms & Care

そけいヘルニア 

特徴・症状

  • 足の付け根(そけい部)の筋肉の隙間から、お腹の中にある腸や卵巣が皮膚の下にぽっこりと飛び出して膨らむ病気です。俗に「脱腸(だっちょう)」とも呼ばれます。

  • 赤ちゃんが激しく泣いたとき、便秘でいきんだとき、立ち上がって下腹部に力がかかったときに膨らみがはっきりと現れます。男の子の場合は陰のう(袋)まで、女の子の場合は大陰唇(おまたの割れ目)のあたりまで腸が降りてきて大きく膨らむこともあります。

  • 通常、お腹の力が抜けてリラックスしているときや、横になって指で優しく押してあげると、腸はスルッとお腹の中に戻ります。戻る状態であれば、痛みを感じることは滅多にありません。

診断のコツ

  • 病院を受診したときに、たまたま機嫌がよくて膨らみが引っ込んでしまっていると、医師が触診しても診断がつかないことがあります。ご家庭で「ぽっこり出ている瞬間」をスマートフォンのカメラなどで写真や動画に撮影しておき、受診時に医師に見せると非常に確実な診断の助けになります。

治療

  • 診断がついたら、スケジュールを合わせて早めに手術(そけいヘルニア根治術)を受けましょう。 自然に筋肉の隙間が閉じることは基本的にありません。

危険な状態「嵌頓(かんとん)ヘルニア」について

  • 飛び出した腸や卵巣が筋肉の隙間にきつく挟まってしまい、お腹の中に引っ込まなくなってしまった状態を「嵌頓(かんとん)」といいます。

  • 締め付けられた腸の血流が途絶えるため、時間が経つと腸の組織が腐って(壊死して)しまい、命に関わります。嵌頓を起こした場合は、夜間でも緊急手術が必要です。

  • そうなる前に、予定手術を早めに受けておくほうが安心です。

急いで救急受診する目安(嵌頓のサイン)

そけいヘルニアのあるお子さんが、以下の状態になったら挟まった腸が戻らなくなっている危険なサインです。ただちに救急外来を受診してください。

  • 足の付け根の膨らみが硬くなり、触ると激しく痛がって泣き止まないとき

  • 膨らんでいる部分の皮膚が赤く、または紫っぽく変色して腫れているとき

  • 何度も繰り返し激しく吐くとき

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