Symptoms & Care

腸重積(ちょうじゅうせき)

特徴・症状

  • 主に乳幼児に起こる緊急性の高いお腹の病気です。 回盲部(小腸が大腸へと繋がる部分)などで、小腸の終わりが油揚げをひっくり返すように大腸の中にするりと入り込んでしまい、腸が重なり合ってしまう状態をいいます。

  • 大腸に入り込んだ小腸は、周囲の筋肉で強く締め付けられるため、血液の流れが途絶えてしまいます。時間が経ちすぎるとその部分の腸が壊死(ダメに)してしまうため、一刻も早い診断と治療が必要です。

  • 次のような3大症状がみられます。

  1. 間欠的な腹痛: 「急に不機嫌になって激しく泣く」と「ケロッと泣き止んでぐったり休む」を15~20分おきの周期的な間隔でくり返します。

  2. くり返しの嘔吐: 何度も激しく吐きます。

  3. イチゴジャムのような血便: 粘液の混じった赤黒い血便が出ます。ただし、病気の初期にはまだ便まで届かず、出ないこともあります。

治療

  • 非手術的治療(高圧灌腸): レントゲン透視や超音波(エコー)の画面で注意深く腸を観察しながら、肛門から空気や造影剤、生理食塩水などを圧力をかけて注入し、その圧力で入り込んだ小腸を元の位置に押し戻します(整復処理)。

  • 手術治療: 発症から時間が経ちすぎていて腸のむくみが強いとき、全身の状態が著しく悪いとき、または上記の灌腸を行っても重なりが元に戻らない場合には、緊急で手術(お腹を開いて直接戻す、またはダメになった腸を切除する)を行う必要があります。

受診のタイミング・注意点

  • 発症の初期段階では、まだ血便が出ていなかったり、泣き止んでいる時間は元気そうに見えたりするため、医療機関を受診しても一度では診断がつかないことがあります。

  • しかし、腸重積は時間との勝負です。受診後に帰宅した場合であっても、以下の様子がみられる場合は夜間や休日であっても迷わずすぐに救急外来を受診(または再診)してください。

  • だんだんと泣く元気もなくなり、ぐったりとしてくるとき

  • 吐く回数がどんどん増えていくとき

  • おむつに「イチゴジャムのような赤黒い血便」が付いたとき

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