Symptoms & Care

肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)

特徴・症状

  • 主に生後1か月~1歳未満の、特に男の子の赤ちゃんに多くみられるお尻の病気です。

  • 肛門のすぐそばの皮膚に、赤くて硬いおでき(膿の塊)ができます。原因は、肛門の奥にある小さなくぼみ(肛門陰窩)から便の細菌が入り込み、皮膚の下で化膿して炎症を起こすためです。

  • おできの場所を押さえると強く痛がるため、オムツ替えのときや、うんちが出るときに激しく泣いて嫌がることがあります。

  • おできが成熟すると、中央の皮膚が破れて中から黄色い膿(うみ)が出てきます。一度膿が出てすっきり治ったように見えても、赤ちゃんのうちは下痢をしやすく細菌が入り込みやすいため、同じ場所や違う場所に何度もよくなったり悪くなったりをくり返す(再発しやすい)特徴があります。

治療

  • お尻の清潔(最重要): 最も大切な治療でありケアです。

  • 内服・外用薬: 自然に破れて膿が出るのを待つことも多いですが、周囲の炎症を抑えるために漢方薬(十味敗毒湯など)を内服したり、お尻の赤みが強いときには抗菌薬の塗り薬を処方します。

  • 切開排膿: おできがどんどん大きく腫れ上がって痛みが非常に強く、中に膿がパンパンに溜まっている場合は、クリニックで皮膚を少しだけ切開して中の膿を外に出してあげる処置を行うことがあります。膿を出すと痛みが劇的に楽になります。

家庭で気をつけること

  • 徹底的な洗浄: 便が擦れてこびりつくと悪化するため、うんちをした後はオムツ拭きシートでゴシゴシ擦るのではなく、ぬるま湯のシャワーやおしり洗浄器のボトルを使ってやさしく洗い流し、常に清潔を保ちましょう。

  • 根気強いケア: 1歳を過ぎて歩き始める頃になると、お尻の皮膚の構造がしっかりして自然とできなくなっていきます。それまではくり返しやすいため、主治医の指示にしたがって根気よくケアしていきましょう。

もう一度受診する目安

  • おできの腫れに伴って、赤ちゃんが突然高い熱を出したとき

  • 膿が出たあとも赤みが周囲にどんどん広がっていくとき

  • 痛がり方が激しく、おっぱい・ミルクを飲む元気がなくなってきたとき

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